福岡県久留米市田主丸町の耳納連山の麓に佇む、1972年に設立された福岡県で最も古い歴史を持つワイナリーの「巨峰ワイナリー」は、巨峰開植の地であるこの場所で、当時は醸造が極めて難しいとされていた生食用の「巨峰葡萄」を100%使用した、日本初の巨峰ワイン造りに成功しました。

筑後平野を一望できる緑豊かな敷地内は「田主丸ワインの森」とも呼ばれ、醸造所をはじめ、無料で見学できる地下貯蔵庫や、ワインの無料試飲ができる直営ショップが並びます。
巨峰本来の芳醇な香りとやさしい酸味を活かしたこだわりの葡萄酒のほか、ブルーベリーやあまおう苺、キウイといった地域の旬の果実を贅沢に使った、多種多様なフルーツワインを手作りしているのも大きな特徴です。
また、地元食材を使用した料理をワインとともに堪能できるカフェレストランや、自然に囲まれたバーベキュー施設も併設されていて、単なる製造場にとどまらず、大自然の恩恵と「農業の表現者」としての魅力を五感で体験できる観光スポットになっています。

巨峰からワインを造る
若竹屋酒造場12代目蔵元、林田博行氏は、初めて巨峰を口にした日から、ワインをつくることを考え、生産者の農家たちに「もし巨峰が売れ残ったら、いつか必ずワインの原料として買い上げる」と言って背中を押していました。
しかし巨峰は、大粒であるがために発酵の鍵を握る皮の比率が少なく、香りや酸味も弱いためワインには向かないというのが、当時の巨峰を良く知る人たちの定説であり、開発には困難を極めました。
その思いを実現するべく、発酵工学博士でもある13代目蔵元、林田伝兵衛氏が、巨峰ワインの研究開発に取り組み、試行錯誤の末、元禄時代から続く日本酒の蔵元として、その醸造方法を応用しようと試みました。
「巨峰にあった酵母があるはず」と、伝兵衛氏は単身フランスに渡り、ついにボルドーで極上の酵母を探し当て、開発から10年を経て、ついに納得のいく「巨峰ワイン」が生まれ、1972年に巨峰ワイナリーが創業しました。

自然の恵みフルーツワイン
ワイナリーが手掛けるワインは、100%生食用の巨峰葡萄を使用した「巨峰ワイン」と、旬の果実で醸す「フルーツワイン」の2大柱で構成され、近隣の地域で収穫されたばかりの新鮮なフルーツを一つひとつ職人の手作業で丁寧に仕込み、素材としっかり向き合い造られています。
ワイナリーを象徴する「巨峰葡萄酒ドライ」は、日本酒を思わせるすっきりとした辛口で、特に刺身料理などには相性良くワイン専用種では味わえない、あっさりとした和食向きのワインに仕上がっています。
また、秋の仕込み時期にしか味わえない、発酵途中の微炭酸ワイン「ワインの赤ちゃん」は、ワイナリーの名物として多くのファンを魅了し、さらに、巨峰の枠を超えた個性豊かなラインナップが魅力です。
あまおう苺、ブルーベリー、キウイ、みかん、パッションフルーツなど、九州の豊かな自然が育んだ果実を100%使用したフルーツワインは、濃厚な果実味と爽やかな口当たりが特徴で、ぶどう本来のポテンシャルを活かしたこだわりの葡萄酒から、果実の旨味を凝縮した1本まで、四季折々の味を楽しむことができます。

森のレストラン
巨峰ワイナリーに隣接する、自然豊かな緑に囲まれたカフェレストラン「森のレストランHEURIGE(ホイリゲ)」は、大きな窓から筑後平野を一望できる開放的なロケーションが一番の魅力です。
店名にもなっている「ホイリゲ(生ワイン)」は微発泡性で、訪れる日によって変化するフレッシュな味わいを楽しめます。
料理は、自社製ワインを隠し味に使ったデミグラスソースの「とろとろ卵のオムライス」や、地元うきは市の「リバーワイルド」のソーセージなど、地域の旬の食材を使ったこだわりの洋食が揃っています。
木と漆喰で構成された空間で、ワイン片手に、ゆったりとした時間を過ごせる特別な場所です。

木々と鳥のさえずりに囲まれたワイナリーの、できたての果実ワインが並ぶ森のショップ「MINOU(みのう)」は、ワイナリーで作られる季節のお酒が試飲でき、ワイナリーでの想い出を詰めた素敵なお土産とも出会えます。
福岡県久留米市田主丸町益生田246-1
https://www.kyoho-winery.com/



