ワイン de トリップ

ワイン de トリップ Vol.19「チリ:サンティアゴ」

チリ最大の都市である首都サンティアゴは、雪に覆われたアンデス山脈とチリ海岸山脈に囲まれた盆地にある。 

旧植民地時代の中心部だったアルマス広場には、1808年建造のレアル・アウディエンシア宮殿とメトロポリタン大聖堂の2つの新古典主義の建造物が歴史的街並みを造っている。 

 

都市の建設

サンティアゴは、1541年にスペイン人の征服者ペドロ・デ・バルディビアによって、サンティアゴ・デ・ヌエバ・エクストレマドゥーラ市として設立された。 

バルディビアは、この場所が穏やかな気候と市中央部を横断するマポチョ川が、当時の敵対部族マプーチェ族からの防衛線になると考え都市を設立したと言われ、最初の建造物は、インディオ部族のひとつで、市の中部に居住していたピクンチェ族の人々の協力で造られている。 

 

 

その後のチリ独立戦争の結果、1818年にベルナルド・オイギンス、ホセ・デ・サン・マルティンらの活躍によってチリが解放されると、サンティアゴは正式にチリ共和国の首都に指名されている。 

 

サンタ・ルシアの丘

サンティアゴ市街の東端にそびえるサンタ・ルシアの丘は、1541年の市設立の起工式が行われた歴史的な場所である。 

丘の頂上まで続く優雅な階段を登ると、壮大なイダルゴ城を観ることが出来る。 

現在、城はイベント施設としても使用されており、城の上にある展望デッキからは、市街地の喧騒から逃れ、サンティアゴの街並みと雄大なアンデス山脈を見渡す絶景をお楽しむことができる。 

 

 

観賞用の噴水や美しい花々に癒やされながら、木々の間に点在する記念碑や彫像を観て行くと、サンティアゴの創設者ペドロ・デ・バルディビアや元大司教のマヌエル・ビクーニャ・ララインなど、チリの著名人を称えた記念碑を見つけることが出来る 

優れた芸術作品と立派な建造物を観た後には、職人市場で手作りの工芸品をお土産に買って帰る観光客も多いようだ。

 

見どころ満載の大都市サンティアゴ

詩人パブロ・ネルーダの旧邸宅であるラ・チャスコーナは、現在は博物館として公開され、ベラヴィスタにはファンキーなカフェやクラブが建ち並び、フォレストパークでは、コロンブス以前の時代から現代までのさまざまなアートのコレクションを見ることができる。 

街には16世紀のサンフランシスコ教会から鏡面仕上げの高層ビルまで、さまざまなタイプの建築物が建ち並び、地元の人々が集まるパノラミコ・モールのお店では、ボリュームたっぷりのチリ料理を味わうことができる。 

 

 

この機会に、世界で年々評価が高まるチリワインとサンティアゴの街を堪能する旅を計画してみてはいかがだろうか。