ローヌワイン発祥の地タン・エルミタージュ。
そこは、フランス第2の都市リヨンより南へ約90kmに位置し、フランスで歴史あるワインの街の一つとして知られている。
ローヌを代表するワイナリー
ボルドーに次ぐフランス第2位のA.O.C.ワイン産地コート・デュ・ローヌの銘醸地、エルミタージュの丘の麓にあるタン・エルミタージュ。
その地に、ローヌ地方を代表するワイナリーの一つ、M.シャプティエ社はある。
1808年、タン・エルミタージュで創業したM.シャプティエ社は、創業者ポリドール・シャプティエ氏より、7代目の現社長ミッシェル・シャプティエ氏に至るまで、一貫した家族経営のもと、畑を守り、テロワールを尊重するワイン造りを続けている。
テロワールの個性を土壌からブドウへ、そしてワインへ
M.シャプティエ社には、ワイン造りの理念を要約した「テロワールやヴィンテージの個性を土壌に語らせ、表現させる」という言葉がある。
ワインの味わいについて求めるのは、M.シャプティエ社として、特定の味わいや一定のスタイルをつくることではなく、むしろ、畑によって異なるテロワールの個性や微妙なニュアンスの差が、そのまま写真のように写し取られたワインを造ることにあるのだと言う。
最高評価の「セレクション・パーセレール」
世界で最も影響力のあるワイン評論家として知られる、ロバート・パーカー氏は、ミッシェル・シャプティエ氏の造るワインを高く評価している。
その中でも「セレクション・パーセレール」シリーズは、ロバート・パーカー氏が、100点満点の最高評価を何度もしていて、ブドウはビオディナミ農法にて丁寧に栽培され、区画ごとに細分化された自社の単一畑で、樹齢の古い木から収穫されたブドウを醸造して造られた、M.シャプティエ社の最高峰ワインである。
すべてのワイン愛好家にワインを届ける点字ラベル
M.シャプティエ社は1996年より、すべてのワインのラベルに点字を採用した。
点字は、エルミタージュのブドウ畑の歴史に縁があり、点字の短縮版を発明したモーリス・モニエ・ド・ラ・シズランヌ氏は、かつて「シズランヌ」というエルミタージュにある畑の所有者であった。
その事からM.シャプティエ社は、シズランヌという名前を自社のエルミタージュワインに冠しシズランヌ氏に敬意を表すとともに、視覚に障害を持つ方々を含めたすべてのワイン愛好家に、エルミタージュワインを届けたいという思いから、すべてのワインに点字を導入したと言う。
ローヌ地方の歴史と土壌。 そして、拘りを持つ生産者が造りだすエルミタージュワインを、是非一度堪能してみてはいかがだろうか。
M.シャプティエ 公式サイト
https://www.chapoutier.com/