世界でも上位のワイン産出量を誇る南アフリカは、偏西風や海流の冷却効果が得られる西ケープ州の沿岸にワインの産地が集中し、ステレンボッシュやロバートソンなど26の区域に分かれています。
近年では、エルギンのソーヴィニヨン・ブランで造られる白ワインは世界最高クラスと評され、固有黒葡萄ピノ・タージュで造られる赤ワインも世界的にも高い評価を得ています。
アパルトヘイトが全廃された1990年代からはワインの輸出量が増え、今では新世界を代表するワイン大国の一つとなっています。
ケープタウン
1652年、オランダ東インド会社の補給基地が建設されたのが町の始まりとされるケープタウンは、南アフリカの首都ヨハネスブルグに次いで二番目に大きな都市で、共和国立法議会が開かれる立法上の首都でもあり、この国の発祥の地として別名「マザー・シティー」とも呼ばれています。
アフリカ大陸の南端に位置し、ヨーロッパの雰囲気ただよう市街地とエメラルドブルーの海を目当てに、世界中から多くのセレブも訪れる人気の観光地です。
ケープタウンが持つ魅力はビーチと絶景だけでは無く、南アフリカワインに合うグルメはもちろん、ケープ半島先端に位置する希望岬までのツアーも人気です。
また、世界一豪華な列車と言われるブルートレインを利用しラグジュアリーな列車の旅を満喫でき、ペンギンの生息地として知られるボルダーズビーチでは、愛らしいたくさんのペンギンに癒やされることでしょう。
テーブルマウンテン
ケープタウンのシンボルとも言えるテーブルマウンテンは、大都会の中心に位置しながら国立公園の一画を構成し、北の「Signal Hill(シグナル・ヒル)」から南の「Cape Point(ケープポイント)」まで延びるテーブルマウンテン山脈と、さらに半島の海岸線や海までの広いエリアが国立公園になっています。
その一画を占めるテーブルマウンテンには、南アフリカ固有の動物と植物が織りなす豊かな生物多様性が形成され、国際的にもその希少性が認められています。
晴れて風が穏やかな日は、海抜1,086mの頂上までロープウェイで登ることができ、ケープタウンの街と海を一望できる絶景ポイントで素晴らしい風景が楽しめ、興味深いことをたくさん学べるハイキングコースも数多く整備されています。
V&Aウォーターフロント
歴史ある港に息づく昔ながらの魅力と最新のショッピング施設が融合した、ケープタウンの街を彩るV&Aウォーターフロントは、世界を代表する高級ブランドから地元生まれのブティックまで、様々な魅力を備えた多くのショップが軒を連ね、数多くのレジャー・アクティビティも体験できます。
山と海に出合えるこの場所は、東へ向かう交易路の拠点として1860年頃から発展を遂げ、伝統を誇るこの港のドック地区は、1988年の再開発によって新たな21世紀の貿易拠点として生まれ変わりました。
今では、ありとあらゆる品物を取り扱うショップやエンターテイメント施設、オフィス、世界有数の高級ホテル、高級アパート、レストランなどが建つ並びます。
ホエールウォッチング
南アフリカのホエールウォッチングで知られるハーマナスをはじめ、ガーデンルートやワイルドコースト沿いに点在する豊かな自然に恵まれた街では、ありのままの自然環境下に生息する巨大なクジラの姿をボートの上や陸上から観察することができます。
ケープ地方の南部沿岸では、ホエールウォッチングを満喫できる毎年6月から11月の期間には、ミナミセミクジラの姿を頻繁に見ることができます。
ウォーカーベイを望むハーマナスは陸上からでもホエールウォッチングを楽しめる世界最高のスポットとして知られ、ミナミセミクジラは海岸線まで近づいてくることも多く、時には岸からほんの数メートルの地点で観察する事ができます。
南アフリカ有数の人気観光地で、ショッピングにレジャー、そして、美味しんワインを探しに、旅先として、南アフリカのケープタウンを加えてみてはいかがでしょうか。