「プリムール」とは、本来のフランス語で「初めての」または「一番目の」を意味する形容詞であるが、フランスではワインの「新酒」を意味する単語としても良く使われて、日本では聞きなれた「ヌーヴォ・ワイン」が同じ意味である。
フランス、ブルゴーニュ南部のボージョレで作られるボージョレ・ヌーヴォは、新酒として毎年11月の第3木曜日に解禁される事でも有名だ。
一般的なワインは、原料のぶどうを収穫してから出荷まで数カ月はかかるとされているが、ボージョレ・ヌーヴォは、ぶどうを収穫後数十日で瓶詰めされ出荷される。
口当たりは軽く、ぶどうのアロマが非常にフレッシュで、渋みもほとんどなくフルーティで飲みやすいのが特徴と言える。
近年では、フランス南部地域のものも多く見かけるようになり、フランスでは他に、ロワール地方やミディ・ピレネー地方の新酒なども出ている。
そして、ドイツやイタリアの新酒、さらに、春には南半球のチリや南アフリカなどの新酒も見るようになった。
日本のワインにも甲州ぶどうを使った新酒がある。
ルイ・ジャドのプリムール(新酒)
1859年から続く長い歴史を持つブルゴーニュの名門ワイナリー、メゾン・ルイ・ジャドは、ボージョレ地方を含め約240haの自社畑を有するブルゴーニュ有数の大ドメーヌであるとともに、優れた安定した品質のワインを提供するネゴシアン・エルブールとしても高い評価を受けている。
ルイ・ジャドのワインには全て酒神バッカスを施した統一デザインのラベルが採用されていて、これはグラン・クリュからシンプルなAOCブルゴーニュ、そしてプリムールに至るまで、全てのアペラシオンに対して同等の価値を置き、同等の熱意を持ってワイン造りを行っている証である。
ルイ・ジャドのプリムールは、長期熟成も可能な高品質のワインを生産するために、ボージョレ・ヌーヴォの製造方法としてよく用いられるマセラシオン・カルボニック法(※注1)ではなく、伝統的な醸造方法にて全て自社にて丹念に醸造を行っている。
毎年ヌーヴォ・ワインを特別に製造するのではなく、通常のワインを醸造する中で特にフルーティな仕上がりのキュヴェをプリムール(新酒)として出荷している。
ルイ・ジャドのプリムールワインは若々しさを楽しめるだけでなく、味わい深い本物のワインであり、果実味のみが特徴の一般的なヌーヴォ・ワインとは一線を画している。
※注1:マセラシオン・カルボニック法とは
大型密閉タンクにブドウを破砕せずに詰め、炭酸ガスを注入することで、ブドウの細胞内発酵が促進され、色素や香りを短期間で抽出することができる特別な発酵方法である。
ルイ・ジャド ボージョレ・ヴィラージュ・プルムール
750ml 希望小売価格3,500円(税別)
ルイ・ジャドが卓越した醸造により造りだすボージョレ・ヴィラージュ・プリムール。
若々しさを楽しめるだけではなく、しっかりとした深いコクのある味わいが特徴と言える。
ルイ・ジャド ボージョレ・ヴィラージュ・プリムール ノンフィルター
750ml 希望小売価格3,800円(税別)
醸造過程において原酒ワインをフィルターでろ過せずに瓶詰めすることにより、ブドウ本来のうまみ、豊かでしっかりとした香りと味わいが最大限に表現されている。
ノンフィルターならではの深いコクと複雑な味わいが感じられる本格派ワインと言える。
ルイ・ジャド マコン・ヴィラージュ・プリムール
750ml 希望小売価格3,500円(税別)
フレッシュな花々の香りとレモンのような心地良い酸味を持ったフルーティさが特徴的で、マコネ地区の厳選されたブドウを使った少量生産のプリムールワインである。
ルイ・ジャド 公式サイト
http://www.louisjadot.com/