旬感食 to ナ美

旬感食 to ナ美 Vol.42「ひな祭り」

もう間もなく訪れる3月3日の桃の節句。

誰もが知る年中行事の一つ「ひな祭り」は、正式には「上巳(じょうみ)の節句」といい、平安時代に、川に流して厄を払う「流し雛」の行事と、お人形遊びの「ひいな遊び」が結びついて現在の形になりました。

ひな人形を飾り、ひな祭りならではのお料理で食卓を彩り、女の子のすこやかな成長と健康を願います。

 

 

その始まりは、古代中国の陰陽道で、1、3、5、7、9の奇数が重なる日に、お供えやお祓いをする風習からと言われていて、3月3日の上巳、5月5日の端午、7月7日の七夕などがそれです。

日本では平安時代に年中行事となり、江戸時代には少し変化して五節句という幕府公式の祝祭日となりました。

節句にはもともと男女の区別は無かったのですが、菖蒲を尚武にかける端午の節句に対し、上巳の節句を優雅な女の子のお祭りとして楽しむようになりました。

 

 

ひな人形や桃の花を飾るのは?

節句とは別に、日本の公家には「ひいな遊び」という幼い女の子の遊びがありました。

この言葉は源氏物語などにもよく出てきますが、今で言う人形を使ったおままごとの事です。

江戸時代に公家の女性が、権勢を誇る武家にお嫁に行く時の嫁入り道具としてひな人形が武家社会に持ち込まれれると、公家風のみやびな香りを漂わせるひいな遊びは、武家や裕福な町人の間でも流行り、だんだんと上巳の節句と結びついて、ひな人形を楽しむ習慣が生まれたようです。

桃の木は、中国では病魔や厄災をよせつけない不老長寿の仙木とされ、節分にも桃の木の弓で鬼を追い払う儀式があったほどで、桃はとても縁起のいい植物とされてきました。

旧暦の3月3日といえば、現在の3月上旬から4月中旬で、ちょうど桃の花が咲く春らんまんの季節だった事から、上巳の節句は「桃の節句」とも呼ばれるようなりました。

 

 

ひな祭りのお料理

全国地域によっても色々な料理が有りますが、食卓を彩るちらし寿司は、きっと多くの家庭で作られている事でしょう。

お祝いごとに提供されていた「なれ寿司」が、だんだん「ばら寿司」へと変化していき、彩りの良い「ちらし寿司」が好まれるようになりました。

もう一つにハマグリのお吸い物が有りますが、その由来は、ハマグリの貝殻は対だったものだけがぴったり合い、貝合わせなどの遊びで使われたことから、一生添い遂げる仲の良い夫婦にちなんだようです。

その他にも、ひし餅やひなあられなど、ひな祭りを彩る食べ物はたくさん有ります。

 

 

近年では、昔と比べ核家族が進んだことで賃貸住まいの家庭が増えコンパクトなひな人形の需要が高まっています。

大きなひな人形を置くスペースがないという場合は、アクリルケースに入った小さなひな人形おすすめでさらにコンパクトで片付けやすい物として、つるしびなも人気を集めています。