ワイン de トリップ

ワイン de トリップ Vol.61「アルジェリア」

アフリカ大陸最北に位置するアルジェリアは、2011年にスーダンから南スーダンが独立した事によりスーダンの領土が縮小したことで、アフリカ大陸において最も広大な領土を持つ国となりました。

アルジェリアのワイン造りの歴史は古く、古代カルタゴ時代から行われていましたが、禁酒を重んじるイスラム教により一時途絶えます。

その後19世紀後半にフランスの植民地となり、再びワイン文化が発展し、グルナッシュやカリニャン、サンソーなどをブレンドしたフレンチスタイルの赤ワインが中心に産出され、ハーブやスパイスを基調としたアクセントのある味わいが人気となりました。

ブドウは主に北西部に位置するマスカラやモロッコとの国境トレムセンなど、地中海に近い温暖な北部で盛んに栽培され、隠れたワインの名産地として注目度が上がっています。

 

 

首都アルジェ

アルジェリアの首都アルジェは、人口432万人の地中海の美しい湾を望み、歴史、文化、建築が融合した観光スポットが満載で、オスマン帝国時代の名残を感じる旧市街から、現代的な建築まで、多彩な体験が楽しめる都市です。

街は海岸付近の低地に発達した近代的な部分と、標高100m以上の高地にある古都部分に分けられ、海岸付近は「北アフリカのパリ」という言葉に相応しく、フランス領アルジェリア時代の影響でノートルダム・ダフリク大聖堂に代表されるフランス風の建築物が立ち並びます。

内陸の旧市街部はイスラム風の建築物が多く、モスクが数多く点在し、映画「望郷」の舞台として知られるカスバ(城壁)は、1992年世界遺産に登録されています。

 

 

ノートルダム・ダフリク大聖堂

アルジェのランドマークの一つであるノートルダム・ダフリク大聖堂は、歴史的、文化的に大きな意義を持つカトリック教会で、礼拝堂の静かな雰囲気が訪問者に瞑想と祈りの空間を提供しています。

19 世紀に建てられたこの教会は、ローマ様式とビザンチン様式の建築が融合した壮大な外観と精巧な内装が特徴で、訪問者は教会内部で、宗教的、歴史的なテーマを表現した美しいモザイクやステンドグラスの窓を鑑賞することができます。

また、アルジェ市内の高台に位置する教会は、地中海を見渡す素晴らしい眺めを楽しめることから、写真愛好家にとって理想的な場所としても知られています。

教会は市内中心部からそれほど遠くなく、公共交通機関で簡単に行くことができますが、宗教的な場所の礼儀を尊重されることから、訪問時には服装規定に注意が必要です。

 

 

トレムセン

アルジェリアの首都アルジェから車で西へ500㎞ほどの所に位置するトレムセンは、アルジェリアワインの産地でも知られ、モロッコとの国境に近く古くから交易の要所として栄えてきた町です。

13世紀から16世紀にかけてはベルベル人のイスラム王朝であるザイヤーン朝の首都でもあったことから、現在でも多くの歴史的建造物が残っていて、織物や手工芸品、融合された文化、山あいの涼しい気候も相まって、アルジェリア観光の重要な都市としても知られています。

 

 

アルジェリアで最も優雅な歴史都市の一つであるトレムセンは、何世紀にもわたるアンダルシアとマグレブの影響によって形作られ、そのメディナはコンパクトで探索しやすく、モスクなど重要なランドマークが残っています。

郊外にあるマンスーラ遺跡は、14世紀にメリニド朝によって築かれた都市の遺跡で、現在は壮大なミナレット(塔)や城壁の一部が残っており、かつての繁栄を偲ばせ、高さ約40mのミナレットは、今でもその美しい装飾を確認することができます。

 

 

この機会に、アルジェリアに点在する歴史的建造物に触れながら、古代カルタゴ時代から続くワイン造りを堪能する、旅の計画を立ててみてはいかがでしょうか。