カナダブリティッシュコロンビア州最大にして北米有数の世界都市と知られるバンクーバーは、州南西部のジョージア海峡を挟んでバンクーバー島と向かい合うフレーザー川河口に位置し、2010年には、第21回冬季オリンピック「バンクーバー大会」が開催されました。
都市圏人口は246万人とカナダ国内第3位の都市は、自然に囲まれた街として知られていることからレジャー産業が盛んで、2016年に発表された「世界の都市総合力ランキング」では、世界28位と評価されています。
通称ハリウッドノースとも呼ばれる街には、主要な映画製作会社の拠点が置かれ、ロサンゼルス、ニューヨークに続く北米第3位の規模となる映画製作拠点としても知られています。
また、ブリティッシュコロンビア州は、オンタリオ州と並び、カナダで最もワイン生産が盛んな州の一つで、産地が南北に長かったり、島にあったりと、様々な条件の産地があることから、それぞれの特色を活かして、世界の産地でも稀なほど多様な品種・スタイルのワインが造られています。
ウオーターフロント
港湾都市と言われるバンクーバーは、湾に沿って遊歩道が整備されているので、様々な観光スポットを歩いて回れます。
1986年の万博でカナダ政府館として使われたカナダ・プレイスや、2010年2月に開催された冬季オリンピックの聖火台など、バンクーバーを象徴するスポットがあるウォーターフロントには、ひと休みできるカフェや美味しいシーフードレストランが数多くあります。
市民の憩いの公園スタンレー・パークまで足をのばしてみると、海に突き出した広大な公園の中には、トーテム・ポール広場や水族館、ネイチャートレイルなど楽しまる場所が沢山あり、海沿いの道路をサイクリングしたり、馬車ツアーで園内を回るのもお薦めです。
ショッピング&グルメ
ダウンタウンからバスやフェリーでアクセスできるグランビル・アイランドは、ショッピングとグルメが楽しめる人気の場所で、パブリック・マーケットはバンクーバー市民の台所と言われ、肉、魚介、野菜、フルーツからデリまでひしめく屋内市場です。
カナダ特産のメープルシロップの専門店など、ここにしかない逸品もあるので、お土産探しにも最適で、お腹がすいたら地元産の新鮮野菜や魚介で作られる料理が人気のカナダ料理レストラン「エディブル・カナダ」がお薦めです。
グランビル・アイランド・ブリューイングで醸造所見学したり、地ビールをテイスティングするのも良し、グランビル・アイランドは、ショッピングから地元のグルメを堪能できる多くの観光客で賑わう人気のスポットです。
自然豊かな観光地
大都会でありながらも豊かな自然を有するバンクーバーを代表する観光名所「キャピラノ渓谷」には、世界中から年間80万人以上もの観光客が足を運びます。
ノースバンクーバーのキャピラノ川に広がる渓谷では、およそ8千年前から先住民のスコーミッシュ族が鮭漁をしたりトーテム・ポールを造りながら生計を立て、「キャピラノ」という名も、彼らの言葉で「美しい川」を表す「キア・パラノ」が由来とされています。
バンクーバーからバスで約30分と、比較的都心部から近い場所に位置する渓谷には、長さ140mを誇る歩行用吊り橋「キャピラノ・ブリッジ」や絶壁を囲む遊歩道「クリフウォーク」、森の中で空中散歩を楽しめる「ツリートップ・アドベンチャー」に北米先住民の伝統工芸「トーテム・ポール」など見どころが満載で、森林浴とスリル満点のアトラクションの両方を楽しめます。
カナダを代表するワイン産地
ブリティッシュコロンビア州最大のワイン産地、オカナガン渓谷は、バンクーバーから約400㎞ほど内陸に入ったあたりに位置し、オンタリオ州のナイアガラ地方と並び、カナダを代表するワインの産地として知られています。
カナダ唯一の砂漠地帯に位置し、南北約135kmにのびるオカナガン湖を中心に、東西を高い山に囲まれた渓谷で、南部では夏の日中の気温が40℃に達するほど暑くなりますが、北部ではよりマイルドな気候によって、様々な個性のあるワインが造られています。
輝く湖を見下ろすなだらかな斜面に広がるブドウ畑の風景は、「世界でもっとも美しいワイン産地」として名前が挙がるほどの景勝地です。
是非この機会に、カナダの大自然を満喫しながら新たなるワインとの出合いに、バンクーバー、オカナガン渓谷への旅行計画を立ててみてはいかがでしょうか。