株式会社スピングルカンパニーは、スピングルの人気素材「カンガルーレザー」を用い、日本の伝統技法である「刺し子」と「襤褸(ぼろ)」を新たに表現したスリッポンSPINGLE「SP-1044」を発売しました。
日本の伝統的な刺繍のひとつの「刺し子」は、主に木綿が貴重だった時代に東北地方などで厳しい寒さを凌ぐため、衣服の補強や保温のために重ねた布を縫ったことから発展した技法です。
この繰り返し補修された衣類は「襤褸」と呼ばれ、その修繕に用いられる使い古した布切れもまた襤褸と呼ばれています。
近年アートとしても世界的に注目されているこれら日本の伝統的な技法やその背景に受け継がれる日本の美学を、新たにスニーカーで表現するため、刺し子アーティストのJunAle(ジュンアレ)氏に監修を依頼し、革が持つ傷や皺に落とし込み、通常では弾くそれらの革もこのモデルでは個性として楽しめるように制作されました。
SPINGLE「SP-1044」の生産には、靴底がはがれにくく、靴本体の型崩れが少ないといった利点のある、バルカナイズ製法が用いられています。
靴本体と硫黄を加えたゴム製の底材を、加熱・加圧することによって底付けを行うこの製法は、その生産効率の低さから、採用するメーカーは現在では極めて少なくなっていますが、SPINGLEでは、その希少価値の高い製法で、手作業を惜しまず、職人の手によって1足ずつ丁寧に生産が行われています。
デザイン監修:JunAle
1983年大阪府生まれ。
服飾専門学校在学中にテーラリング(縫製)を学び、卒業後ロンドンへ渡り、ファッションの経験を積む。
帰国後は、スポーツファッションに身を置きながら制作を始め、スニーカーやマウンテンパーカーなど現代のプロダクトに針と糸だけで補修や装飾する「刺し子」の手法を用いた作品を発表しています。
SPINGLE「SP-1044」
アッパー:カンガルーレザー
カラー:Black
サイズ:XS、SS、S、M、L、LL全6サイズ展開(ユニセックス)
メーカー希望小売価格:25,300円(税込)
商品ページ:https://www.spingle.jp/c/spm/sp-1044-black
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