江東区有明と青海を結ぶ、全長約360m、最大幅約60mの「夢の大橋(ゆめのおおはし)」は、シンボルプロムナード公園内に「祭のにぎわい」をコンセプトに造られた歩行者、自転車専用の橋で、照明には庭園を照らす灯ろうや、江戸火消しのまといをイメージした個性的な形がデザインされています。

橋の中央には、有明側に「江戸名所」と「江戸の文化」を青海側には「東京名所」と「東京の文化」を描いたタイルが敷かれていて、天気の良い日には、富士山を眺めることができ、夜はライトアップされて人通りが少ないこともあって、隠れたデートスポットになっています。

東京ビッグサイト
夢の大橋の東側に建つ「東京国際展示場」は、1959年(昭和34年)に中央区晴海に開場し、東京モーターショーなどの多くのイベントが開催された「東京国際見本市会場」の後継施設として、1996年(平成8年)に開場した日本を代表する展示場です。
展示スペース約11.5万㎡と日本最大のコンベンションセンターは、「東京ビッグサイト」の愛称で親しまれ、これまでに、国内最大規模の東京おもちゃショーやアジア最大級のデザインフェスタに、多くの漫画やアニメファンが集まるコミックマーケットなどが開催されてきました。
逆四角錐の独特なデザインの会議棟に、東、西、南に展示棟を構えていて、敷地内には彫刻家クレス・オルデンバーグ氏作の巨大アート「Saw Sawing(切っているノコギリ)」も有名で、最寄駅であるゆりかもめの東京ビッグサイト駅から展示場に向かう途中に観ることができます。

日本科学未来館
夢の大橋からシンボルプロムナード公園を西へ20分ほど歩いて行くと、壁面から球体が飛びだした建物の「日本科学未来館」が見えてきます。
2001年(平成13年)7月に開館した日本科学未来館は、「科学技術を文化として捉え、社会に対する役割と未来の可能性について考え、語り合うための、すべての人々にひらかれた場」を理念に設立されました。
1998年(平成10年)12月に、文部省、通商産業省、科学技術庁の三省庁が合同で、臨海副都心エリアに「国際研究交流大学村」を建設することが決まり、この大学村内に最先端の科学技術の展示、展示手法の開発、研究者の交流などを通じて科学技術の情報を発信していく施設を科学技術庁傘下の科学技術振興事業団が整備することとなり、宇宙飛行士の毛利衛氏が初代館長となり国立の科学館として開館しています。
最新の科学技術の知識のみならず、あらゆる人々がより良い未来をつくるためのプラットフォームとして、近年進化を続ける人工知能やバイオテクノロジーなどの展示や、幅広い科学技術の体験から新しい社会が開かれ、そして、「ダイバーシティ(多様性)」と「インクルージョン(包摂性)」を大切にした、さまざまな科学コミュニケーション活動が積極的に行われ、その中から新しいアイデアやイノベーションが誕生していくのでしょう。

南極観測船宗谷
日本科学未来館から直ぐの青海北埠頭公園には、映画「南極物語」でも知られる「南極観測船宗谷」を観ることができます。
1938年(昭和13年)に、耐氷型貨物船として建造された「宗谷」は、太平洋戦争を経験した後、引揚船、灯台補給船となり、1956年(昭和31年)11月からは日本初の「南極観測船」として1962年(昭和37年)4月まで、6次にわたる南極観測で活躍をしました。
数々の苦難を乗り越え奇跡的な成功を収めた初めての南極観測では、帰路で氷に閉ざされて外国の砕氷船に救助される場面もあり、第2次観測では、厳しい気象と氷に阻まれて観測を断念しますが、大型ヘリを搭載できるように改造を行って三度南極に挑戦し、見事にその大任を果たしています。
1978年(昭和53年)に退役するまでは、海上保安庁の巡視船として活躍し、1979年(昭和54年)から、「船の科学館」前に係留され保存展示されていて、不可能を可能にした奇跡の船を観に多くの人が訪れています。

東京国際クルーズターミナル
南極観測船宗谷の沖に見える「東京国際クルーズターミナル」は、1991年(平成3年)5月に、東京港開港50周年を記念して、東京の海の玄関として開業した「晴海客船ターミナル」が、1993年(平成5年)に落成したレインボーブリッジより内側にあることから、パナマックスサイズの大型クルーズ客船の寄港が不可能となり、東京都港湾局が2020年東京オリンピック・パラリンピックに合わせて、新たな首都の玄関口として、2020年(令和2年)9月にオープンしました。
そして、日本全国につながる陸と空の入口へ抜群のアクセスを誇る東京港は、日本観光の拠点として、世界中にワクワクする観光体験を提供し、多彩な魅力を演出・発信する「国際観光都市・東京」の実現を推進しています。
ターミナルの位置する臨海副都心エリア「お台場・青海」には、大型商業施設に多彩な観光施設が点在し、国内外からの多くの観光客で賑わっています。

日頃、何気なく渡る橋にも、毎日通る道にも、その街の歴史や風情を見る事が出来ます。
是非この機会に、いつもの街を少し視点を変えて散策してみてはいかがでしょうか。



