TOKYO BRIDGE WALK

TOKYO BRIDGE WALK Vol.28「駒形橋」

浅草寺雷門を背に、並木通りを歩いて5分ほどで見えてくる「駒形橋(こまがたばし)」。

関東大震災後の復興計画として1927年(昭和2年)に架橋された、隅田川橋梁群の一つで歴史的橋梁と言われています。

 

 

橋名の由来とされる、橋の西詰に建つ「駒形堂」は、浅草寺南方の飛地境内に建つ小堂で、628年(推古天皇36年)、浅草寺ご本尊の聖観世音菩薩が示現された地に建ってられました。

すなわち「観音さまが上陸された、浅草寺の草創ゆかりの地」とされているのです。

かつてここには「駒形の渡し」があり、船で来訪する参詣者は下船すると、駒形堂に参詣してから観音堂へ向かったといいます。

 

 

駒形の屋形船

江戸の文化、経済の繫栄の象徴とも言える河川、堀の水上交通。

塩の道、物資の道として小名木川、遊びへの道として谷掘、特に隅田川は江戸町民の自慢であり、武士、町民に限らず舟遊びの一つとして屋形船が登場すると、全国から集まってくる武士や多くの人々が江戸の文化や粋を楽しむようになりました。

浮世絵や文人の遊びとしてもよく登場する屋形船は、明治、大正と続いて楽しまれますが、第二次世界大戦終戦後の混乱と、そして後の河川の汚染によって舟遊びは途絶えてしまいます。

河川の汚染が改善されてきた昭和の終わりごろになると、再び屋形船が登場すると親しまれるようになりました。

 

 

隅田川や東京湾での優雅なクルージングが楽しめ水上バスには、子供から大人までもが乗りたくなる未来船「エメラルダス」。

 

 

僕らのヒーロー

1971年(昭和46年)に登場した「仮面ライダー」を始め、1980年(昭和55年)の発売以降大ブームを起こした「ガンプラ」こと「ガンダムプラモデル」を手がける玩具メーカー「BANDAI」本社が駒形にある。

1996年(平成8年)に発売された携帯型育成玩具「たまごっち」は、海外でもブームとなり、世界で4,000万個以上が売れたという。

そのシリーズの最新機種「Tamagotchi Smart」が、情報誌の「2022年ヒット商品ベスト30」に選ばれ新たなブームを予感させる。

 

 

歴史ある飯屋

徳川十一代将軍家斉公の時代、1801年(享和元年)創業の「駒形どぜう」。

武蔵国(現、埼玉県北葛飾郡)に生まれた越後屋助七が18歳の時に江戸に出ると、奉公から数年後に浅草駒形にめし屋を開きました。

当時の駒形は、浅草寺にお参りする参詣ルートのメインストリートであったことから、お店は大勢のお客で繁盛したと言います。

広々とした風情ある江戸建築の中で、江戸庶民の味「どぜう」を食せばタイムスリップして江戸っ子気分。

 

 

しばらく中止となっていた隅田川花火大会も2023年7月29日(土)19:00~、4年ぶりの開催が発表されました。

当日は、ここ駒形橋も多くの人で賑わくことでしょう。

 

日頃、何気なく渡る橋にも、毎日通る道にも歴史ある風情が残っているでしょう。

是非この機会に、いつもの街を少し視点を変えて散策してみてはいかがでしょうか。