ヘラクレスオオカブトにも触れられる、子供から大人までのめり込める「体感するファーブル昆虫展 in 横浜赤レンガ倉庫」が8月25日まで開催されています。
会場に入ってすぐに登場するのが、ファーブルの生涯についてや、彼にとって虫とは何かなどを紹介するエリアです。
ここには91歳まで生きた彼の年表があり、ファーブルと家族のさまざまなエピソードが連なっていて、ファーブルってこんな人生を歩んでいたんだ、と衝撃を受けるはず。ほかには、1879年から1925年発行の「ファーブル昆虫記」10巻や、ファーブルが愛用していたルーペ、ペンチなど貴重な品が展示されていました。
次には昆虫標本のエリアが広がり、通路一面に飾られた標本ケースの数に圧倒されます。
標本ひとつ一つにテーマが設けられていて、「ファーブルが研究した昆虫」というテーマなど、合計で100点が展示されています。
何より登場する昆虫は珍しい種類も多く、子供だけでなく大人でもすごくのめり込めるエリアでは、昆虫の裏側が展示されているので「昆虫の表と裏」に注目して見てください。
そのほかにも、「翅を広げた昆虫」などなかなか目にすることのない貴重な標本も展示され、説明文も添えられているので、よりその生態に興味が惹かれます。
続いて、昆虫記を代表するスカラベ、オオクジャクヤママユの研究を解説したエリアでは、フン転がしの名人・スカラベが人間サイズの場合、どのくらい大きいふん玉を転がしているのかがわかるように「体感!巨大ふん玉」が展示され、自分だったら運べるかな?など、体感できます。
また、オオクジャクヤママユの夜と書かれたモニターが設置され、ファーブルが直面したある夜のエピソードをモニターで表現しています。
「山で研究をしているときに、オオクジャクヤママユのメスをかごに入れて、たまたま窓を開けっぱなしにしていたら、夜にオスがいっぱい群がってきたそうで。明るいわけでもないし、かごにいるのになんでわかったんだろうと。そこで、人間にはわからない匂いを発しているのかもと気づきを得たそうなんです」
その他、「体感!なんのにおい」や、人気昆虫が集結した「昆虫の生体展示」エリアなど、体感、展示が数多くされています。
昆虫たちとのふれあいを楽しんだあとには、昆虫の標本や学用品グッズから昆虫図鑑が並ぶ物販コーナーで、ひときわ目を惹く昆虫のぬいぐるみと思い出を分かち合いましょう。
ファーブルの生涯、研究への想いに馳せながら、昆虫たちをじっくり見ていると時間があっという間に過ぎて行きます。
2024年夏の思い出づくりや、夏休みの宿題などにもピッタリだと思うので、ぜひ会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
体感するファーブル昆虫展 in 横浜赤レンガ倉庫
入場料(当日券):大人(中学生以上)1,300円、子供(小学生以下)1,000円
※料金は税込です。2歳未満の乳幼児は無料です。
※障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料です。
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館 2Fスペース
期間:開催中~8月25日(日)まで
時間:10:00~16:30 ※最終入場16:00
主催:ドリームスタジオ
共催:横浜赤レンガ倉庫1号館<公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団>
後援:横浜市教育委員会、公益財団法人 横浜市観光協会
企画制作:ドリームスタジオ
https://akarenga.yafjp.org/event/fabre