ライカカメラ社は、カメラ、レンズ、スポーツオプティクスの製造・販売で150年以上の歴史を誇り、近年は成長戦略の一貫として事業領域を広げ、モバイルイメージングの分野にも進出していて、高品質な眼鏡用レンズと腕時計の製造も手がけるほか、自社製プロジェクターによりホームシネマ市場にも参入しています。
ドイツ・ウェッツラーに本社を置き、ポルトガルのヴィラ・ノヴァ・デ・ファマリカンには第2工場を構え、世界各地に独自の販売会社と120を超えるライカストアを展開し、グローバルな販売ネットワークを構築しています。
また、ブランド力を活かした活動の一環として、世界各地に約30箇所のライカギャラリーを設置し、ライカアカデミー「ライカ・ホール・オブ・フェイム・アワード(Leica Hall of Fame Award)」や「ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)」といった国際的アワードの主催をはじめ写真文化の振興に取り組んでいます。

ライカ初の量産35㎜カメラとして、1925年にライプツィヒ春季見本市で発表された「ライカ I」は、小さく扱いやすいサイズが大きな特長で、写真の新たな用途の可能性を切り拓き、写真の世界へ革命をもたらしました。
2025年、「ライカ I」誕生100周年の節目を記念して「100 years of Leica: Witness to a century(1925-2025)/ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀」と銘打ったセレブレーションを世界の主要5カ国の都市(ドバイ、ミラノ、ニューヨーク、上海、東京)で展開され、数々のカルチャーイベントやエキサイティングな新製品がリリースされました。
6月には、記念すべき年のメインを飾るイベントがドイツ・ウェッツラーにあるライカ本社にて催され、政財界、写真界などからの約800名超のゲストを世界各国より迎え、新製品の発表、写真展やトークイベント、歴史的に希少なカメラが出品されるオークションなど、多彩なプログラムが展開されました。

また、記念イベントにあわせて3つの珠玉の写真展も幕を開け、エルンスト・ライツ・ミュージアムでは、1960年代からアメリカを代表する写真家の一人として活躍してきたジョエル・マイロウィッツの大規模な回顧展「The Pleasure of Seeing」が開催されました。

ライカギャラリー・ウェッツラーでは、世界各地で起きている社会的・人道的危機を自身の目で伝えることを使命とする若手フォトジャーナリストのエドゥアール・エリアス氏の写真展「Eyewitness」が開催され、さらに同ギャラリーでは「These Are the Days」と題して、ミュージシャン ジェイミー・カラム氏が自身の愛用するライカで捉えたパーソナルな視点の写真も展示されています。

さらに、映画監督ライナー・ホルツェマーによる100周年記念特別ドキュメンタリー映画「Leica, A Century of Vision」は、周年記念祝典のハイライトのひとつとなり、2025年内の正式公開に先立ち特別プレミア上映が行われました。
映画の軸となるのは、世界的に著名な写真家たちとその創作活動、そして写真界におけるライカの重要性で、スティーブ・マッカリー、ジョエル・マイロウィッツ、先頃逝去したセバスチャン・サルガドなど往年の名匠だけでなく、JR、サラ・M・リー、ドミニク・ナーなどの若手写真家も登場し、自身の仕事について、各々熱い語りを聞かせてくれます。
また、100周年記念写真集「100 Leica Stories」が発表され、アイコニックな写真、個人的な体験、知られざる逸話、技術的なマイルストーンなど、1世紀の軌跡にまつわる100篇の物語を収めた一冊となっています。

第46回ライツ・フォトグラフィカ・オークションでは、祝賀イベントの最後を飾るにふさわしい1923年に製造された「Leica 0-Series No. 112」が出品され、現存する数少ない「ライカ I」のプロトタイプの特別なカメラは、720万ユーロという驚異的な価格で落札されました。
Leica Camera Japan
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