ワイン de トリップ

ワイン de トリップ Vol.67「滋賀県:長浜市」

滋賀県長浜市の観光地「黒壁スクエア」に拠点を構える「長浜ワイナリー」が手掛ける「長浜ワイン」は、地域の恵みが詰まったワインで、地元・長浜の「今荘ぶどう生産組合」が育てる黒ぶどう「マスカット・ベーリーA」を100%使用している点が一番の特徴です。

長浜特有の高湿度や日照時間の短さといった気候が、ぶどうの酸味を程よく抑え、甘みと旨みが濃厚なフレッシュで飲みやすい味わいを生み出しています。

ラインナップには果実味豊かな赤ワインや華やかなロゼワインがあり、戦国武将ゆかりの地ならではの「浅井長政・お市」をモチーフにした限定ラベルなども注目を集めています。

ワイナリーでは、伝統的な「小谷城和りんご」を使った辛口シードルなども展開しており、長浜の新たな果樹の魅力を発信するお酒として、観光客や地元のワイン愛好家から高い期待を寄せられ、現在は委託醸造ですが、2027年の自社醸造開始を目指して準備が進められていてます。

 

 

黒壁スクエア

明治時代の風情ある街並みを活かした長浜市の人気の観光スポット「黒壁スクエア」は、江戸時代から明治時代にかけてのレトロな建築物が立ち並び、ノスタルジックな雰囲気を楽しむことができます。

その中心となる「黒壁ガラス館」は、明治33年に銀行として建てられた洋館で、黒漆喰の美しい外観から「黒壁銀行」と呼ばれ親しまれていました。

現在では、その名の通りガラス工芸の街として知られ、国内外の美しいガラス製品を集めたショップやギャラリー、ガラス体験工房が充実しています。

さらに、滋賀の郷土料理である「焼鯖そうめん」や、真っ黒な見た目がインパクト抜群の「黒壁ソフト」など、ご当地グルメや食べ歩きができるお洒落なカフェも豊富で、琵琶湖からもほど近く、歴史・アート・食を1カ所で満喫できる魅力的なエリアです。

 

 

長浜城

琵琶湖畔に佇む、豊臣秀吉ゆかりの出世城として知られる「長浜城」は、1573年(天正元年)、浅井長政を滅ぼした功績により織田信長から浅井氏の旧領を譲り受けた秀吉が、それまでの小谷城から拠点を移し、最初の一国一城の主として築城され、当時の城下町建設が、現在の長浜の街づくりの礎となっています。

江戸時代初期に廃城となり、多くの資材が彦根城などへ移築されましたが、1983年に犬山城や伏見城をモデルにした見事な安土桃山風の天守が再興されました。

現在は「長浜城歴史博物館」として公開されており、秀吉や長浜に関する歴史資料が展示され、最上階の展望台からは、広大な琵琶湖や伊吹山、かつて秀吉が築いた長浜の街並みを一望できる絶景が広がります。

また、周囲の「豊公園」は日本さくら名所100選にも選ばれており、四季折々の美しい景色が楽しめる人気のスポットです。

 

 

旧長浜駅舎

1882年(明治15年)に建築された「旧長浜駅舎」は、現存する日本最古の鉄道駅舎で、国の初代鉄道記念物や滋賀県の有形文化財に指定されており、明治の交通を支えた貴重な歴史的遺産として知られています。

建築は、新橋~横浜間で日本初の鉄道が開通してからわずか10年後のことで、北陸線の始発駅として、また琵琶湖を往来した日本初の「鉄道連絡船」への乗り換え拠点として、日本の東西を結ぶ交通網において極めて重要な役割を果たしました。

建物の設計はイギリス人技師のホルサム氏によるものとされ、当時の新橋駅を模した木骨構造・石灰コンクリート造の2階建て擬洋風建築で、外壁の淡い色彩と四隅に積まれた白い御影石、窓枠にあしらわれた赤レンガが美しいコントラストを描いています。

内部には暖炉や鹿鳴館を思わせる優美な折り返し階段が備えられ、当時の文明開化の華やかな雰囲気が色濃く残されています。

現在は、隣接する施設とともに長浜鉄道スクエアとして一般公開されており、再現された駅長室や待合室をはじめ、多くの貴重な鉄道資料を鑑賞でき、約20年間という短い現役期間ながら、今なお明治の息吹と鉄道黎明期の情熱を現代に伝える、長浜観光に欠かせない名所の一つです。

 

 

この機会に、風情あるレトロな街並みと、再興された豊臣秀吉ゆかりのお城からの景色を満喫し、そして、美味しい長浜ワインとの出会いの旅を計画してみてはいかがでしょうか。