20世紀のモダンデザインを代表するデザイナーによるファニチャー「Knoll(ノル)」より、バウハウスの精神を体現したアイコニックなデザインにバウハウスカラーを採用した「ニューバウハウスカラー」とミース・ファン・デル・ローエによるデザインの「トゥーゲンハットチェア」が発表されました。
ミース・ファン・デル・ローエのプロダクトはクローム製フレームで広く知られ、さまざまな色で塗装されたフレームが存在し、いくつかのサンプルは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のアーカイブに残されています。
今回のノルのコレクションは、レッド、ブラック、ホワイトのウルトラマット仕上げのカラーを採用し、バウハウスのデザイン精神を現代に再現しています。
バウハウスは、アート、デザイン、産業の実験的な融合を目指し、色彩はその活動において重要な役割を果たし、特に知覚や感情的な反応を探求するために、原色を使用したさまざまな実験が行われてきました。
ニューバウハウスカラーコレクションでは、ミース・ファン・デル・ローエとマルセル・ブロイヤーによる4つのバウハウス時代のプロダクトが装いを新たに登場し、クラシックなチューブラースチールのフォルムが現代的に再構築され、デザインと機能性が一体となった新しい価値が提供されます。
この新しいコレクションには、バウハウスの機能的なシンプルさ、ミニマリズム、そしてアート、デザイン、産業の統合という理想とその精神が反映されています。
ダークレッド・ウルトラマット
バウハウスのデザイナーたちは、知覚と感情の反応を探るため、原色を使用して多くの実験を行い、アーカイブに残されたダークレッドは、その実験の成果を体現しています。
オニキス・ウルトラマット
深いオニキスの黒は光を吸収し、フォルムにエレガントさと透明感を与えることで、バウハウスのデザイナーに愛されてきた色は、クラシックなチューブラースチールに洗練された表情を与えます。
ホワイト・ウルトラマット
光と空間の知覚を高め、素材の自然な質感を引き出すホワイトは、バウハウスにおいてしばしば採用され、今回のコレクションでは、インテリア空間にクリーンな印象をもたらしています。
MRチェア
デザイン:ミース・ファン・デル・ローエ
1927年にデザインされたカンチレバー構造のスチールフレームを持つMRチェアは、モダニズムを代表するプロダクトで、ニューバウハウスカラーのウルトラマット仕上げで新たに登場し、ミースのデザイン哲学がさらに際立ちました。
ワシリーチェア
デザイン:マルセル・ブロイヤー
モダニズムを象徴するワシリーチェアは、バウハウスの理想に基づき設計され、シンプルでありながらも構造の美しさが引き立つニューバウハウスカラーが、プロダクトに新しい視点をもたらしています。
トゥーゲンハットチェア
デザイン:ミース・ファン・デル・ローエ
1929年、チェコスロバキア(現在のチェコ共和国)ブルノにあるトゥーゲンハット邸の設計に携わったミース・ファン・デル・ローエは、照明のスイッチから家具に至るまで、インテリアのすべてをデザインし、その中の一つが、「フィーダーゼッセル」として知られるこのチェアで、トゥーゲンハット邸の写真がメディアに掲載された際に「トゥーゲンハットチェア」として知られるようになりました。
トゥーゲンハットチェアは、その優雅なカンチレバーのフォルムによって、ミースが手がけたすべての仕事に共通する技術的な精密さと芸術的な意図が体現され、構造と素材の両面で洗練されたスチールのフレームと、厚みのあるクッションによって高い快適性が提供されます。
この洗練されたラウンジチェアは、カンチレバーベース、レザーストラップの背もたれ、そしてエレガントなフォルムによって快適さを体現し、2つのクッションとオプションで追加できるアームレストが、このチェアの心地よい動きのあるフレームを支えています。仕上げは2種類から選べ、幅広い張地オプションが用意されています。
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