伝統的な和菓子から遊び心のあるお菓子まで、幅広く展開する「亀屋良長」は、1803年、京菓子の名門と謳われた菓子司・亀屋良安から暖簾分けするかたちで、京都・四条醒ヶ井にて創業しました。
以来約220年にわたり、店先から湧き出る「醒ヶ井水」を材料のひとつとして、伝統を大切にしながら、時代のニーズにあわせた新商品の開発も積極的に行い、京菓子づくりに取り組んでいます。
2010年に誕生した「焼きあづき」は、あずきの未利用資源をおいしく活用し、食物繊維が豊富で日常のおやつにもおすすめで、今では亀屋良長の主力商品となっています。
百貨店のバイヤーから「エコをテーマにしたお菓子を作ってほしい」という依頼を受けたことが開発のきっかけとなり、「ふだん廃棄してしまっている資源はないか?」と考えた時に、こしあんを作る過程で出る「小豆の皮」が思い浮かんだといいます。

小豆の皮をオーブンで乾燥焼きし、ぼうろ生地に混ぜ込んだら、オートミールクッキーのようにざっくりとした食感の焼き菓子ができるのでは、と試作が進められ、小豆の皮をたっぷりと合わせることで、ザクザクとした食感が楽しい菓子が生まれ、さらに表面には和三盆糖をまぶし、上品な甘さに仕上げられました。
このようにして、小豆の皮がアップサイクルされた「焼きあづき」が誕生しました。
当初は百貨店の催事に合わせた期間限定の商品でしたが、想像以上の反響から、今では亀屋良長の主力商品となり、そして姉妹品として未利用資源であるカカオ豆の殻をつかった「焼きカカオ」も誕生しています。
「焼きカカオ」は、京都のショコラトリー「dari K」とのコラボ商品で、「使い道が少ないカカオ豆の殻をつかって何かできないか」と、こちらもエコをテーマに誕生した商品です。

カカオ豆の皮と、皮付きのカカオ豆をぼうろ生地にたっぷりと混ぜ込み、殻のパリパリとした楽しい食感と、カカオのフルーティーな風味が広がる一品に仕上げられるまでは、様々な壁にぶつかりあと一歩で完成というときに、最後のピースとなったのが代表銘菓「烏羽玉」の黒糖餡だったそうです。
これを加えることにより、味に深みが出るだけでなく、サクサクと軽い食感になり、カカオとあんこが合わさることにより、新たに愛される味が完成しています。
焼きあづき
内容量:8個入(個包装)
価格:756円(税込)
https://kameya-yoshinaga.com/c/recommend/teiban/ky0_00401_08f
焼きカカオ
内容量:8個入(個包装)
価格:918円(税込)
https://kameya-yoshinaga.com/c/brand/kameyayoshinaga/ky0_00501_08f