神田川には140の橋が架かっていますが、1番目に架かる「水門橋(すいもんばし)」を知っている人は少ないのではないでしょうか。
神田川の源流となる井の頭公園の井の頭池。
池から注ぎ出した水を最初にまたぐ橋が水門橋で、とてもこじんまりとした可愛らしい橋です。
橋のほとりには一級河川神田川の源流であること語る碑が建ち、この水門橋から隅田川までの全長約24.6kmの神田川が始まります。
池の水が神田川となって流れ出した先には、ごろごろした岩の隙間を水が流れ、いかにも「水源地目前」という雰囲気を漂わしています。
昔からこのような風景だったのか、それとも公園として整備された物なのかは定かではありません。
目測ですが、橋の幅は約2m、長さは6mほどでしょうか、神田川にかかる橋の中では最も小規模な橋と考えて間違いないでしょう。
丸木を組み合わせた木橋のように見えますが、実際は鉄筋コンクリートで造られています。
水門橋の直ぐ隣にはひょうたん橋が見える。
この橋は、井の頭池に架かる橋とされているが、一瞬の見た目ではどちらが神田川の最初の橋かは見分けのが難しいが、よく見ると井の頭池と神田川の間にはひょうたん池の存在に気づく事が出来る。
よどんで見えた池の水も橋をくぐって川の流れとなると、さらさらとして透明感のある爽やかな印象をかもし出す。
ここから下流へしばらくは、両岸は井の頭公園内で緑道が続き、神田川の3番目に架かるゆうやけ橋を過ぎると広い広場を抜け、やがて住宅街に入り日常で見慣れた神田川と変わって行く。
日頃、何気なく渡る橋にも、毎日通る道にも歴史ある風情が残っているでしょう。
是非この機会に、いつもの街を少し離れて散策してみてはいかがでしょうか。