世界一小さな大陸であり、世界一大きな島でもあるオーストラリア。
その広い国土から生み出される多様性豊かなオーストラリアワインは、多くのワイン愛好家から高い評価を受けています。
南オーストラリア州の州都アデレードは、世界が認めるアートや音楽、他の都市に匹敵する規模のフェスティバルが開催されるなど、何か新たな発見ができる街の一つです。
その裏路地の秘密を探索したり、雄大な大自然の美しさと素晴らしいワインを堪能したり、オーストラリア流ライフスタイルの中心地として脚光を浴びています。
フェスティバルセンター
多目的に使用できる施設として1973年に設立され、毎年3月に開催されるアデレードフェスティバルの主会場としても知られるフェスティバルセンターは、街の中心のトレンス川沿いにあり、広い芝生の公園ではピクニックをする多くの人でいつも賑わっています。
コンサートホールや劇場などで構成された施設では、常にコンサートや演劇が催され、大小様々なワークショップも開かれるなど、芸術と文化の発信地となっています。
今年のアデレードフェスティバルは、2022年3月4~3月20日まで開催される予定です。
移動にはトラム
アデレード観光の移動手段には、街の中心部と近郊を走るトラムがおすすめです。
街中の移動はもちろん、海岸沿いで人気のグレネルグに行くにはトラムが一番便利で、朝は7時頃から深夜まで10~15分間隔で運行しています。
アデレード中心部のエンターテイメント・センター駅からサウス・テラス駅までの区間はなんと利用が無料で、ランドル・モールやアデレード中央市場、ウエスト・エンドなどの主要な観光スポットも通っています。
空港近くビーチを満喫
アデレード空港の南側にあるグレネルグ・ビーチは、街の中心からはトラムに乗って40分程のところにあります。
長い砂浜では多くの人がくつろぎ、地元の歴史などを展示するグレネルグタウンホールへは多くの観光客が足を運び、観覧車の周りには子供たちの笑顔が溢れています。
夕暮れ時には、海に沈む夕陽を見ながら、エレガントなビーチクラブでカクテルを飲みながらくつろいだり、オイスター・バーで獲れたての牡蠣をごちそうになることがアデレード市民の新たなトレンドになっているようです。
空港の北側にあるヘンリー・ビーチは、1960年代初頭にアデレードで初めてビキニ着用が許可されてビーチとしての歴史が残っています。
太陽が降り注ぐ広場には軽食店が並び、砂浜を楽しんだ後に食事を楽しむ家族で賑わい、ビーチを見下ろすレトロスタイルの海鮮料理の店「シーソルト」では、ブルー・スイマー・クラブの春巻きやスモーク・ウナギのコロッケにかぶりつくのがアデレードスタイルとされています。
ナチュラルワイン・ムーヴメントを牽引
街の東側のマウント・ロフティー山地の上にあるアデレード・ヒルズは、非常に冷涼な気候が特徴で大小様々な谷があり、その合間に小さなブドウ畑が点在しています。
高級スティルワインや瓶内二次発酵スパークリングなどのファインワイン産地として、南オーストラリア州の他のワイン産地とは一線を画していると言えるでしょう。
60を超えるワイナリーと40を超えるセラードアがあり、その多くはブティックワイナリーの形態を取り、バスケット・レンジ地区を中心に、ナチュラルワインの造り手が多く、オーストラリアだけでなく、世界中のナチュラルワイン・ムーブメントを牽引しています。
まだあまり知られていない、新しいワイン生産者を発見するのにぴったりです。
是非この機会に、アデレードの芸術と文化に触れ、自然と新たなワインとの出合いに、旅の予定を計画してみてはいかがでしょうか。