今年も残すところあと1ヶ月、色々と外食が増える時期、同僚との忘年会や友人とのパーティー、そした家族そろっての食事会、あなたはどんなお店に行かれますか。
朝どれ野菜の美味しいお店、港から直送の魚が美味しいお店、和食、洋食、中華と久しぶりの外食で何を食べようか悩む人も多いのではないのでしょうか。
色々ある食材の中から季節を問わず一年中美味しくいただける「鶏肉」について紹介したいと思います。
鶏肉料理と言えば、「唐揚げ」「照り焼き」「煮物」「鍋」「丼」「カレー」などなど。
そして、夜の街に足を運べば、赤ちょうちんに「やきとり」の文字、炭火で焼いた香ばしい匂いに誘われて、仕事終わりに同僚とついつい暖簾をくぐってしまう人もいるのではないでしょうか。
そんな鶏肉を日本人はいつ頃から食べるようになったのか、歴史をさかのぼってみましょう。
稲作農耕が始まった弥生時代に、大陸から豚にニワトリが伝来したことから日本列島でも家畜が導入されたと伝えられています。
当初は、主に鳴き声により朝の到来を告げる「時告げ鳥」として利用されていたようですが、卵を産み終えた「老鶏」が副次的に食されていたと考えられています。
「日本書記」によると、675年(天武天皇5年)に肉食禁止令が発令され、稚魚の保護と五畜(馬・牛・犬・猿・鶏)の肉食が禁止されるた時代も有ったようですが、期間は短く、江戸時代後期には西日本の地域を中心に鶏食の記録が見られ、主に水炊きによって食べられていたと考えられています。
今や日本全国で食べられるようになった鶏肉は、牛肉、豚肉、羊肉と並んで世界でも日常的に食べられる肉の一つになっています。
鶏肉を美味しく食べよう
鶏肉は、牛肉、豚肉と比べて食感がパサついているので、家庭では好んで食べないと言う人も多いのではないでしょうか。
他の肉と比べて保水性が低い鶏肉は、どうしても調理の途中でタンパク質が固まりパサついたり、硬くなる傾向にあります。
しかし、フライドチキンや唐揚げなど柔らかくて美味しい鶏肉料理を提供するお店が多くあるように、「鶏肉=パサついた肉」という考え方を無くしましょう。
安くてヘルシーな鶏肉を美味しく食べるには、パサつきの原因であるタンパク質の凝固を防ぐ事、そのためには「塩」を上手く使うことをおすすめします。
鶏肉を塩漬けにすると、塩溶性タンパク質が溶解して柔らかさが増して、ジューシーで食べやすい鶏肉になるのです。
また、調理の際は強火では無く、弱火でじっくり熱を入れることで、より柔らかくて美味しい鶏肉料理を堪能することができるでしょう。