オフラインギャラリーとオンラインギャラリーから構成される「YUGEN Gallery」は、現代アートの販売・プロモーションを実施するためのプラットフォームとして機能し、オンラインギャラリーでは、日本語、英語、中国語のマルチリンガルに順次対応が予定され、国内現代アート作品・作家のプロモーション、作品販売をグローバルに展開しています。
この冬、YUGEN Galleryから、魑魅魍魎が跋扈する世界観を表現する若佐慎一の個展の開催が発表されました。

若佐氏は、キラキラとしたイルミネーションのような光に包まれる招き猫、ナンセンスギャグ漫画のような表情を見せる狛犬や獅子など、江戸時代以前からある日本の絵画様式にマンガやゲーム、アニメの表現を取り込み日本絵画の価値を再提案する現代アーティストです。
若佐慎一〈Shinichi Wakasa〉
1982年、広島県に生まれ、2008年、広島市立大学芸術学部美術学科日本画専攻卒業。
2010年、同大学大学院博士前期課程修了、2013年、後期課程を満期退学。
卒業制作作品は首席相当の同大学による買い上げとなり、同年、「月刊美術」美術新人賞「デビュー」 準グランプリ受賞。
以後、国内外で作品を発表するのと並行し、伝統工芸の「超創匠」、ニューヨークのファッションブランド「sawa takai」、でんぱ組.incの相沢梨紗氏による「MEMUSE」など多数のコラボレーションを展開する。
また、2019年、巨大壁画の制作に横浜駅アソビル、2022年、広島・おりづるタワーを制作し、栃木県立美術館、神奈川県・円覚寺龍隠庵、広島市立大学芸術資料館などで作品が収蔵されている。

2013年からアーティストとして本格的に活動を始めた若佐氏は、岩絵具や金箔といった日本絵画の画材と現代の手法を組み合わせ、日本において古来より表現されてきたモチーフに目に見えない存在への畏怖のありかたを表現し、海外のアートフェアにも参加するなど、国内外で美術家としての評価を受けています。

作品発表のみならず、メディアアーティストの落合陽一、デザイナーの串野真也とファッションブランド「凄い若い」を立ち上げたり、自身のアトリエに毎月多彩なゲストを招いてのトークイベント「MONTHLY WAKASA」を開催するなど活動は多岐に渡ります。
日本のアイデンティティと芸術表現の未来を探求する若佐氏は、不安と危機に晒され続ける時代にあって、日本の風土で育まれた価値観に次代のヒントがあるといい「百鬼夜行的なカオス的事象を引用」した作品の制作に意気込みます。
世界に跋扈する魑魅魍魎を巻き込んでいくエネルギーに満ちた若佐慎一の世界観を是非体感してみてください。

タイトル:未定
期間:2024年11月29日(金)~12月16日(月)
開館時間:平日13:00~19:00、初日・土日祝13:00~20:00
※最終日のみ17:00終了
※入場は閉場30分前まで
※会期中無休
会場:YUGEN Gallery
住所:東京都港区南青山3-1-31 KD南青山ビル4F
入場料:無料