2024年11月に開設したnaturadistill川内村蒸溜所は、福島県双葉郡の中西部に位置し、阿武隈高地の裾野にある自然豊かな村として知られる川内村にある、元薬店倉庫を改装した小さな蒸留所です。
福島県内で唯一、上水道施設がなく、全世帯が地下水をポンプでくみ上げて生活している川内村は、面積の90%を占める山林が豊かな地下水を育んでおり、村内を歩くとそこかしこで清らかな水の流れに出会えます。
naturadistill川内村蒸留所では、この豊かな水の恵みをいただきながら、日本固有の素材を活かしたジンを製造しています。

蒸留には、世界でもまだ珍しい、減圧・常圧どちらも可能なオーダーメイドの国産ステンレス製蒸留器を採用し、素材ごとに一番良い香りを抽出できる温度で個別に蒸留し、後からそれぞれの原酒をブレンドして完成させる製法をとっています。
大阪・関西万博2025への出展を機に海外の方にも知られ、5月からはシンガポールへの輸出も開始して、目標である「世界へ」の第一歩を踏み出しています。

2025年11月にnaturadsitill川内村蒸溜所は開設1周年を迎え、それを記念して400本限定の蒸溜酒「naturadistill山菜アブサン」を発売しました。
これまでの感謝と、これからのさらなる挑戦への約束として「禁断の酒 アブサン」という新たな領域に挑んでいます。
ニガヨモギというハーブを主な原料とするアブサンは、そのほかに、スターアニス、フェンネルなどのスパイスやハーブを使った薬草系スピリッツで、フランス、スイス、スペインをはじめとしたヨーロッパで古くから人々に愛されてきました。
ゴッホをはじめとした芸術家たちが愛飲し創作に取り組んだといわれているアブサンは、人によっては破滅に導いたともされ、「禁断の酒」「悪魔の酒」とも呼ばれていて、幻覚作用があると懸念されたことから、1900年代初頭には各国で製造が一時禁止になったが、1987年に国際機関で安全性が認められて生産が再開されたという歴史もあり、その幻想的な香りと魅惑的な歴史背景も含め、今でも多くの酒愛好家の中で特別な酒として愛されています。
アブサンのベースとなる山形県産のニガヨモギに、日本の山の恵みである福島県産の山菜、ワラビ・フキ・ウドを組み合わせ、さらにフェンネル・かやの実・薄荷・バタフライピー、スターアニスとレモングラスを重ねて蒸留します。
かやの実の爽やかな香りと、山菜の青み、ニガヨモギの清涼感が重なり合い、深く澄んだハーバルな香りが広がります。
仕上げには、バタフライピーによる青の色彩を纏わせ、蒸溜所1周年の節目にふさわしい幻想的で挑戦的な一杯に仕上げられました。

naturadistill山菜アブサン
品目:スピリッツ
品名:アブサン
ベースアルコール:ニュートラルスピリッツ(サトウキビ由来)
内容量:500ml
アルコール度:55%
販売価格:¥7,700(税込)
販売場所:naturadistill川内村蒸溜所、公式オンラインストア、各取扱店
数量:400本限定
オンラインストア:https://naturadistill.com/collections

地域資源を蒸留し、土地の魅力を香りに閉じ込めて、世界へ伝えるジンづくりを目指すnaturadistill川内村蒸溜所は、ジンを通して福島の魅力を世界に発信しています。
開設1年目の締めくくりに選んだテーマは「アブサン」は、ニガヨモギやスターアニスを中心に構成される禁断の酒を、日本の山菜文化と重ね合わせ、この土地の香りとして再解釈しています。
「naturadistill山菜アブサン」は、新たな挑戦への意思と、福島の自然への感謝が込められた一本です。


