メゾンの創立者であるジョルジュ=エドワール・ピアジェは、スイスのジュラ山脈にあるラ・コート・オ・フェの家族の農場の中に最初の工房を設け、1874年に高性能ムーブメントの制作をはじめました。
パイオニア精神を大切にするピアジェは、1950年代後半に薄型ムーブメントの設計・製造を始め、メゾンを代表する「アルティプラノ」の礎石となるそのムーブメントはピアジェの代名詞のひとつになり、時計製造の世界に確かな足跡を残しました。
また、常に創造性と芸術的な価値に重きをおいていたピアジェは、ゴールドと色とりどりのカラーの融合、新しいシェイプ、高価な宝石、オーナメンタルストーンの文字盤といったスタイルを受け継いでいきました。
創業以来、受け継がれるクリエイティビティー溢れるピアジェのスタイルは、華やかな時計やジュエリーに体現されています。
2024年、ピアジェは創業150周年を記念した「ポセション」コレクションの新作を発表しました。
比類なきサヴォアフェールの歴史を紐解く中で見いだされた金細工の数々が、遊び心溢れるカプセルコレクションとしてよみがえります。
このカプセルコレクションには、ピアジェで長年にわたって受け継がれてきた金細工技巧の粋と、ウォッチムーブメントのマニュファクチュールとしての先進的なアプローチが込められています。
1950年代にウォッチの評判が高まるにつれて、ピアジェの顧客はウォッチに合わせるイヤリングやリング、バングルなどのジュエリーをオーダーするようになりました。
1959年、ピアジェはジュネーブに初のサロン「Piaget Horlogers Joailliers(ピアジェ ウォッチメーカー ジュエラー)」をオープンしました。
シンプルな看板を掲げたユニークな場所では、ピアジェが丹精込めて制作したウォッチとジュエリーが初めて共に並べられ、薄型ムーブメント専門のマニュファクチュールとしてラ・コート・オ・フェで創業したピアジェは、ウォッチとジュエリーのメゾンへと飛躍を遂げました。
高価でありながら着用性に優れたジュエリーウォッチは、「究極の着け心地を持つジュエリー」をコンセプトにしたピアジェ初のファインジュエリーコレクション「ポセション」へとつながっていきます。
1990年に発表された「ポセション」コレクションはジェムセッティング、金細工、設計技術など、ピアジェの卓越した技能を同時に知らしめることにもなり、パーツが回転する「動くジュエリー」は遠目からでも存在感を放ち、たちまちアイコンの地位を確立しました。
創業150周年を迎え、ピアジェはメゾンのクリエイションを成すユニークなシグネチャーに光を当てています。
特別な5つのリングから成る「ポセション」のカプセルコレクションはオートクチュールのような雰囲気をまとい「ハウス・オブ・ゴールド」の異名を取るメゾンのスピリットを余すところなく体現しています。
ピアジェの熟練したチェーン職人のレガシーが、この貴重なカプセルコレクションの核となり、チェーンだけでなく、先の世代の金細工職人たちの技術を後世に伝える役割も担いました。
新作にはチェーンのデザインが取り入れられ、リング上のリングとして回転し、そのリングは、丸みのあるホワイトゴールドのチェーン、細かく編まれたパームチェーン、そして螺旋型のチェーンという3つのチェーンが調和して1つのスタイルを作り出します。
そして、ダイヤモンドのパヴェセッティングと精緻に磨き上げられたゴドロンエッジが施され、リングを回すたびに、ダイヤモンドが光を受けて指の上で戯れるように輝きます。
ラグジュアリーでモダン、そして遊び心に溢れた新作コレクションには、長年のクリエイティビティが凝縮され、1979年に発表されたオリジナルへのオマージュである「ピアジェ ポロ 79」、薄型の新たなマイルストーンとなる新作「ピアジェ ポロ」150周年記念限定モデル共に、このカプセルコレクションはピアジェの豊かな歴史に新たな1ページを刻みます。
ヴィジュアルアーティスト、ブリジット・ニーデルマイルによる新キャンペーンにはモデルであり、ロックとファッションにおけるロイヤルファミリーをルーツに持つエラ・リチャーズが登場し、遊び心に溢れるモダンな「ポセション」と、モダニティあふれるピアジェの裏側にある豊かなレガシーを体現しています。