日本の美意識と匠の技によって造られる日本発のドレスウオッチブランド「CREDOR(クレドール)」は、人びとを魅了する究極の美しさと共に、最高級の品質と日本の美意識を凝縮させたデザインを生み出します。
デザインに芸術性を秘めつつも、多くの人に愛される普遍性を持ち、それでいて、常に新しいスタイルを作り出していく世界に通用するオリジナリティで、細部にまで手間と時間を惜しむことなく、熟練した職人が手作業をおこなうことでクレドールは誕生します。
クレドールは、画家の山口晃の発想のもと、ダイヤルに二次元と三次元の空間が交錯する国内限定15本の「Art Piece Collection山口晃コラボレーション限定モデル」を2025年8月8日(金)より発売することを発表しました。
日本の美意識が響き合う特別な出会い
クレドールと画家の山口晃は、ともに日本の伝統や文化を大切にしながら、独自の感性と現代性を融合させ、昇華させる姿勢において共鳴し、特別なコラボレーションが実現しました。
1974年にクレドールが誕生して以降、彫金や漆、螺鈿など、日本の伝統工芸の技術を取り入れたモデルを多く展開し、その全てに匠の精神と卓越した技術が息づいてきました。
一方で山口晃の作品は、大和絵のような俯瞰視点を持ちつつ、圧倒的な細密さと独創性によって建築物や人物を描き込み、唯一無二の世界観を築いています。
今回の新作モデルは、独自のスタイルで日本の美意識を昇華させてきたクレドールと山口晃の互いの哲学が融合して生まれた数量限定モデルです。
本モデルは、「数寄(すき)メカニカル」をデザインコンセプトに、「てんぷ」を起点として、一雫が万象へと化生する生命の律動から着想されています。
数寄とは、風流なものや風雅なものに心を寄せることを意味し、機械式腕時計の魅力を、山口晃ならではの感性が存分に表現されています。
山口晃がまず着目したのは、機械式腕時計の心臓部とも言われる「てんぷ」で、機械式腕時計が正確に時を刻むために欠かせない、この重要なパーツを起点として、生命の息吹が波紋のように広がり、万物が展開していく様子がイメージされています。
てんぷの動きを際立たせるため、ダイヤルの6時位置から9時位置にかけて、スケルトン仕様が採用され、ダイヤルの切り抜き形状にも山口晃の想いが込められています。
何か新しいものが生まれる瞬間のエネルギーと広がりを表現すべく、「開かれる」イメージの造形を取り入れたデザインは、昨年ブランド誕生50周年を迎え、海外の高級時計市場へ進出するクレドールの新たな船出をも象徴しています。
さらに、ムーブメントとダイヤルの間には、一枚の透明なガラスを挟み、ガラスの表面にメカニカルな意匠を取り入れることで、スケルトン部分の機械的な美しさを一層際立たせていて、様々な技法を施したガラスの二次元と三次元がオーバーラップするようなレイヤー感は、クレドールの過去のモデルから着想を得ています。
クレドールのインデックスの輝きに着目した山口晃は、日本画のコードの一つである菱文様を構成するものとして採用し、光の入り具合によって光と影が反転する美しいデザインを実現するために、菱文様を構成する合計11種、60本に及ぶインデックスを新たに開発しました。
盤面の様々な菱文様と立体的に配置されたインデックスが重なり合い、平面であるはずのダイヤルに奥行き感が生まれ、この独自の構造は、まるでだまし絵を見ているような不思議な感覚をもたらします。
時計のインデックスを、時刻を正確に把握するために規則正しく配置するのではなく、ダイヤルのデザインの一部として再構築をするという山口晃の発想は、新たな視覚効果を生み出し、唯一無二のデザインを実現しています。
「九州鐵道驛中驛外圖」(2016年)

山口晃の絵画的レイヤー手法がよく表れている作品です。
紙にペン、水彩(31.2㎝ × 20.7㎝)
撮影:宮島径
裏ぶたのデザインは、輝きながら規則的に動くてんぷを月に見立て、そこからススキの野原が広がり、そのススキがほどけて秋草となり、曲線へと展開し、やがて天体の楕円軌道へとつながっていくさまが表現されています。
裏ぶたをくり抜くことで、ダイヤルのスケルトン部分に光を取り込み、全体の輝きを一層引き立てる効果も生まれ、さらに、山口晃ファンにとっては特別な意味を持つ山口晃の落款印の刻印もデザインの一部として巧みに組み込んでいます。
山口 晃(やまぐち あきら)
1969年東京生まれ、群馬県桐生市に育ち、1996年東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了。
2013年「ヘンな日本美術史」(祥伝社)で第12回小林秀雄賞受賞し、2017年桐生市初の藝術大使に就任。
日本の伝統的絵画の様式を用い、油絵という技法を使って描かれる作風が特徴で、都市鳥瞰図・合戦図などの絵画のみならず立体、漫画、インスタレーションなど表現方法は多岐にわたり、近年の展覧会には、2015年個展「山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ」(茨城)、2018年個展「Resonating Surfaces」(ロンドン)、2023年「ジャム・セッション 石橋財団コレクションX山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」(東京)等、2023年にはニューヨークのメトロポリタン美術館に作品が収蔵され、成田国際空港や東京メトロ日本橋駅等のパブリックアートを手がける一方、新聞小説や書籍の挿画・装画など幅広い制作活動を展開しています。
2019年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」のオープニングタイトルバック画も担当し、東京2020パラリンピックの公式アートポスターも制作しています。
Art Piece Collection
山口晃コラボレーション限定モデル
希望小売価格:3,300,000円(税込)
数量:国内15本限定
発売日:8月8日(金)
https://www.credor.com/lineup/detail/?no=GCBD997