約430年の歴史を持つ唐津焼の名門のわざに迫る。作陶40年を記念した「十四代中里太郎右衛門展」が、大丸福岡天神店で開催されます。

唐津藩の御用窯として発展し、約430年に及ぶ伝統を誇る名窯「御茶盌窯(おちゃわんがま)」の当主である十四代中里太郎右衛門氏は、人間国宝(重要無形文化財保持者)であった祖父・無庵、日本芸術院会員であった父・逢庵の感性と技術を受け継ぎ、長きにわたる伝統を重んじながらも新たな唐津焼の可能性に果敢に挑み続け、日々作陶に励んでいます。
作陶40年を記念した本展では、中里家に伝わる叩き技法を施した大壺のほか、茶盌や水指といった格調高い茶陶の数々など新作約80点を一堂に展覧され、新たな歴史を刻み続ける「中里太郎右衛門の世界」を観る事ができます。


十四代中里太郎右衛門 陶歴
1957年(昭和32年):十三代中里太郎右衛門の長男に生まれる
1979年(昭和54年):武蔵野美術大学造形学部彫刻家卒業
1981年(昭和56年):同大学大学院終了
1990年(平成2年):第22回日展にて「焼締90」特選受賞
2002年(平成14年):十四代中里太郎右衛門を襲名
2006年(平成18年):天皇・皇后両陛下の佐賀県行幸啓に際し国史跡に指定された唐人町御茶盌窯、及び工房の御視察を賜り、御説明の栄誉を受ける、「叩き朝鮮唐津壷」佐賀県より両陛下へ献上
2007年(平成19年):日本工芸会正会員となる
2010年(平成22年):佐賀県陶芸協会副会長に就任
2011年(平成23年):唐津市政功労者表彰を受ける
2020年(令和2年):中里太郎右衛門陶房の敷地内に御茶盌窯記念館を開館
十四代中里太郎右衛門展
会期:2024年11月13日(水)~19日(火)※最終日は午後4時閉場
会場:大丸福岡天神店 本館6階アートギャラリー
展示販売/入場無料

大丸福岡天神店
https://www.daimaru.co.jp/fukuoka/